発酵との出会い 3

数日後、発酵の資格の資料が一式届いた。

届いた資料を見たら、納豆はほんのちょっとしかなかった。だけど、もうやるしかない。

5年間ほど、考えても答えのない不妊治療のことを頭の8割を占めていて、あまり外出しない生活をしていたおかげか?勉強したことがスイスイと脳に入っていった。「発酵」というより「勉強」に目覚めた。学生のときは勉強が楽しいなんてまっっったく思ったことないのに。

なんとなく始めた「発酵」の勉強は学生の頃とは比べものにならないくらいとても楽しくできて、「作ってみよう」とテキストにあったら「作ってみる」ことが自然とできた。

その中で「麹」の存在を知った。醤油、味噌、みりん、酒、酢・・・麹なくては作れない。

さらに、スーパーで売ってる市販の調味料の瓶のやつ。それがなぜ高価なのか、どのような想いで作られているかを学んで「えー!瓶のやつ買う!」となった。大量生産、大量消費の時代に、昔から伝わる製法でこだわりを持って蔵元を守っている人の気持ちに感動した。